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魂のテックセッター 宇宙の騎士テッカマン
JUGEMテーマ:エンターテイメント

だいぶん久しぶりになってしまった。
このシリーズ(?)初めてアニメ番組について書きます。

タツノコプロのハードアクションヒーロー路線の代表作
「科学忍者隊ガッチャマン」ですがリメイク実写映画、また1クールで
終わったものの新シリーズ「クラウズ」も放映された。
さて、タツノコに限らず旧名作アニメやヒーローのリメイク作が
つづきますが、現代の進んだ映像技術でやったらどうなる?
という単純な期待感は常に、裏切られる、というかハズされてしまう。
中には新しい世界観や価値観を盛り込めた場合もあるのだが
正直旧作を超える魅力を放つことは少ない。
オリジナルを観た方がやはり面白いし、第一余計なものがない。
何が余計か、というと、設定や物語は言うに及ばず、
スポンサー、プロダクション、広告代理店、メーカー、
そして放送局の意向が本来の原作通りの作品化を曲げてしまう。
当時ももちろん無い訳ではないしそれが全て悪いわけではないし、
むしろそれが新たなアイディアや魅力に転化する場合もある。が、
今コンテンツ盤組制作は昔のように半年〜1年をじっくり、というのが難しい。
1クール、が基本で当たれば続投、続編へと展開しましょうか、という。
昔はせめて2クール(半年)だったのが。
太い本道、といえる人気アニメ、は今に限って言えば、無い。
ビッグコンテンツとなったタイトルのみが長期放映をダラダラつづけている。
ひとつの物語を大河ドラマ的にじっくり制作することが
なかなか難しくなっているご時世である。あのジブリでさえ自家制作体制を
放棄した。しかしてトライアルな精神が現場から失われなければ、
新たな人気作品はきっと生まれるはず。
クリエティブな表現を生み出す格好の地平はアニメであり、特撮映像である。
不況と高物価(もはやアベノミXXXは信用できない)に負けないでほしい。

前置きがまた長くなりましたが
私個人としては「ガッチャマン」よりもこの
「宇宙の騎士テッカマン」をリメイクしたらどうかと思っています。
当時、前置きにもありましたが1年間の放映を予定していたそうで
宇宙ヒーローアニメ、という分野に意欲的に取り組んだのだが
結果的にストーリー半ば、26話(2クール)で終了となった。
同時期、やはり宇宙戦記もの、スペースオペラという「宇宙戦艦ヤマト」
TV放映版は同じく26話で頓挫、同じ運命を辿ったという。
もちろん作品の魅力がなかったからではなく受け入れられるに
時期尚早であったことはその後の「ヤマト」が証明するのですが
同様に「テッカマン」も素晴らしいポテンシャルを有した作品だった。

1992年、設定やデザインを流用する形で全く違うストーリーで
「宇宙の騎士テッカマンブレード」が放映されましたが
リメイクではないものの「テッカマン」以上にハードな物語を
1年に渡ってジュウニブンに展開して語り草となっている。
これも名作ですが、徒にも角にも宇宙騎士、スペースナイツ、
テックセット、ペガスなど魅力的なアイディアが詰め込まれた
今でも実に面白いアニメーションです。



環境破壊が進み、もはや生物のいられる星としての寿命が3年となった
地球。その荒廃した「水と緑の星」地球を狙う宇宙悪党軍団ワルダスターの
侵攻に巻き込まれ、父を失った南城二が主人公。

ガッチャマン=大鷲の健で有名な森功至氏が声をあてているので
硬派な熱血系二枚目の印象があるが、その健と比べても
直情的、悪く言えば単細胞なタカ派キャラに設定されている。
そこがテッカマンのドラマ部分を象徴しており、父の仇として
全ての宇宙人を敵視していた彼の成長が骨幹にある。
テックセットシステムを活用し、テッカマンになれる素質を有する
強靭な肉体と精神力、スペースナイツの隊長でもある。



これがその苦悶の様子ゆえ語り草となったテックセットの瞬間。
毎度この苦痛に耐えながらテッカマンになろうというのであるから
やはりただ者ではない。



アンドロー梅田。
城二とあらゆる面で対照的な、準主役ともいえる人物、いや宇宙人。
声はあの山田康雄氏。ルパン三世以外のアニメの声優の仕事は
断っていたそうだがシナリオ、キャラクターを気に入って
受けたらしい。

ワルダスターに故郷の星を攻められ漂流した挙げ句
地球にたどり着いたサンノー星人だが、最初の登場時に、人間に擬態した後
成れの果ての地球の情景を見て「汚ねぇ‥‥」と吐き捨てるシーンは
シビレル。徹底した皮肉屋かつ本心を見せない性格のため
序盤はとにかく城二と衝突しまくる。

実際はワルダスターに対する怒りや情に脆いなどなかなか
複雑なキャラ。その後スペースナイツの一員となる。

サンノー星人の特殊能力はテレポートや透明化、サイコメトラーなど
万能といってもよく、テッカマン以上の活躍もある。


天地局長。宇宙開発センターの局長。
テックセットシステム、ペガスの作成者。ひろみの父。
声は内海賢二氏。「キャシャーン」での強烈な悪役、ブライキングボスから
打って変わって知性派のダンディな声を当てている。
私なんかは則巻千兵衛の印象が強いが。
終盤に物語の要であるリープ航法装置を完成させる。

天地ひろみ。城二の恋人。
美人で優しい割と地味なヒロイン、だがスペースナイツ内の人間関係
(要は城二とアンドロー)をとりもったり芯の強いところがある。
ムータンをかわいがる。他のキャラに比べ作画の乱れの余波を受けやすい。
かわいそうである。

ムータン
サンノー星のミュータントで偶然地球で同郷のアンドローと会うのだが
実は一番ものわかりの良いキャラ。強引にサンノー星へ帰ろうとした
アンドローを止めたりペガスを修理したり、特殊能力はアンドロー並み。
この子がいれば戦闘以外の大概のことはどうにかなる気がするが。

ペガス。
天地局長により作られた、テッカマンになるための
テックセットシステムを内蔵したロボット。人工知能をもち
うたったり冗談をいうこともある。テッカマンを乗せて
宇宙空間などを飛行することが可能。実はテッカマン内で
最も人気のあるキャラは彼である。

その愛らしさゆえ
「テッカマンブレード」でもほとんど変わらない設定で登場。
そこではアイルランド民謡の"Danny boy"を歌っていた。



ブルーアース号。
タツノコプロらしいポップなシルエットの宇宙船。
あの大河原邦男氏のデザイン。これまた「ブレード」にて
再び登場。


ランボス。
ワルダスターの団長。小物なのか大物なのか分からない、
立ち位置としてはベルク・カッツェを彷彿とさせるキャラ。

「ドクロベエ」滝口順平氏が声を当てているので
結構滑稽なリアクションが多い。変装が得意。


ドブライ。
ワルダスターの首領。宇宙帝王という称号がある。
実態がこの姿なのか、よく分からない。打ち切りのため
ドブライとの直接対決は描かれていない。
征服した星の住人を配下に使っているが割と
星人同士部下同士の軋轢などに手を焼いている感がある。


テッカマンの戦闘シーンは特に宇宙空間での
慣性による動きを表現したり、非情に凝っている。

ペガスを馬のように見立て、テックランサーや鞭など
独創的な演出が白眉。加えてワルダスターの戦闘機や
メカとの肉弾戦が毎度の見せ場であった。

テックセットは37分33秒という限界があり、さらに
テックセットすればするほど肉体へのダメージは蓄積、
当人の寿命を縮めるという。不完全なシステムである。

打ち切りとなったため、魅力的なライバルなどの創出に
到らなかったのが不幸と言えるのだが、予定では城二の父は
ワルダスターの手中で生きており、悪のテッカマンとして
父子対決などが用意されていたそうだ。

こうした幻の展開など幾つもの要素を再構成した
「テッカマンブレード」もお薦めである。


再終話は天地局長がワルダスターの宇宙船の残骸を研究して
ついにリーブ航法装置を完成させ、ブルーアース号に搭載。
スペースナイツの面々が人類の移住先としての第二の地球を
探す旅に出る。それをワルダスターが阻止しようとする。
そこへ単身突っ込んでゆくテッカマンの雄叫び、で締めくくられる。

テッカマンの掲示した孤独な宇宙空間での戦い、哀しみは
主題歌、エンディングでも語られている。広大な宇宙を前に
人間はなす術も無く、どこへ向かうこともできてはいない。
一種のフロンティア精神とともに、個人の復讐譚、宇宙人同士の
交流、反目、軋轢…
第二の地球を見つけられたとして、それは人類も
ワルダスターと変わらない侵略なのではないか?

やはり子供にはハードすぎたのかもしれない。
| 永井 Lee(lee-sewing) | 00:26 | comments(2) | trackbacks(0) | pookmark |
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Comment
おお! テッカマン&#10071;&#65039;
大好きです。
ガッチャマンよりはるかに好きでした&#10071;&#65039;

子供の頃、初めて観た時は
マニアックかつゴージャスな印象を
受けたもんです

細かな設定 全く忘れてましたので
ふむふむと頷きながら読ませて頂きました^_^
ありがとうございます。

あっ 前にも言ったかもしれませんが
ペガスの超合金は持ってましたよ^_^
Posted by: 片山ニク |at: 2015/08/20 7:48 PM
ニクさん
大変空いてしまいましたのに
コメントくださってありがとうございます!
アニメのキャプチャ画像の作成が何とも複雑な気持ちにさせられる作業でして、一度破棄したのですが気を取り直して投稿にこぎつけました…

私も言ったかも知れませんがまだ
2〜3歳だった頃身長ほどあるテッカマン人形が家にあったのです。
再放送で観てこ、これだったのか、と衝撃を受けた覚えがあります。
Posted by: 管リ人 |at: 2015/08/20 10:38 PM








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